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サイゴン路地裏物語 2020/10/26 ベトナム人女性はほめ上手 ベトナム人女性はほめ上手 「私の夫は世界一素晴らしいと思う。そんな男性と結婚できて私は本当に幸せ」 そう語るのは、結婚して13年目になるトゥーさん。11歳と6歳になる2人の娘さんがいる。彼女に会うと、必ず出てくるのが旦那さんの自慢話である。 トゥーさん夫妻は共働きだ。結婚した時、彼女は大手英語学校で勤務していたが、出産を機に退職した。「旦那は会社員で在宅勤務はできないけど、私は学校を辞めても自宅で英語を教えることができるから」というのが夫婦で話し合った結論だったそうだ。 平日は、夫が帰宅すると家事・育児を担当してくれるので、彼女は夜になると自宅で英語のオンライン家庭教師をしている。夫の会社が休みになる週末は、彼女は元の勤務先である英語学校に出勤し、終日教鞭をとるという生活だ。 「彼も仕事を持っているのに、家事も育児もとても積極的に分担してくれるのよ。私のほうが申し訳ないと思うくらい」 だそうだ。 「それより何より、彼は私のことを心から愛してくれているの」 彼女の「夫自慢」はこのセリフで締めくくられる。やはり、これがいちばん大事らしい。 人によってかなり差はあるが、総体的にベトナム人女性は「男性をほめるのが上手」だと思う。ある結婚披露宴に参加したときのことだ。私の座っているテーブルは既婚女性ばかりだった。披露宴の間中、尽きることなく「夫の自慢合戦」が繰り広げられるので驚いた。 興味を引いたのは、たまたまかもしれないが、夫の経済力や会社での地位に関する自慢話が、出てこなかったことだ。「髪型を変えたらほめてくれた」「自分の親と同じくらい、私の両親も大切にしてくれる」「会社が休みの日に料理を作ってくれた」など、お金がかからないことばかりである。 「この程度のことで、妻に喜んでもらえるのなら、私にもできそうだな」と大いに参考にさせてもらった。もっとも、それが実行できているかとなると、心もとないが。 私の義理の母もほめ上手だ。義母の友人に会うと「ああ、あなたがよくできたお婿さんね、あなたの義母さんから、いつも自慢話を聞かされていますよ」と言われるのである。何をほめてくれているのか分からないが、そう言われると「いい義理の息子にならねば」と感じてしまう。 ベトナム女性に関しては「しっかり者」という評価が定着している反面、男性の評判はあまりよろしくない。披露宴でほめられていたご主人さん達も、おそらく平均的なベトナム人男性だろう。 奥さんの側には「ほめることで良い夫になるように誘導しよう」という意識が、どこかに働いているのではないだろうか。ほめられて悪い気になる人はいないし、その期待に応えようとするのは人情だからだ。「ほめる」というのは、ベトナム人女性の「男性操縦術」の1つなのではないかと私は考えている。 もし「奥さん同士で集まると夫の愚痴話になる」という人がいたら、一度、意識的に「夫の自慢話」をしてみてはどうだろう。自分のいないところで、奥さんがほめてくれていたことを知った夫は、きっと発奮するだろうから。 【写真キャプション】 ベトナムの披露宴は、参加者が多くにぎやかでカジュアルな雰囲気だ。 (初出:時事速報ベトナム版2019年08月20日/改稿:2020年10月26日) コメント(0)
サイゴン路地裏物語 2020/10/19 大雨と人情 大雨と人情 きょう、昼食を終えてカフェを出ようとした、まさにその時、バケツを引っくり返したような大雨が降り出してしまった。店の前の道路は、あっと言う間に冠水してしまい、そこだけ見るとまるで小さな川のようだ。 とは言え、ホーチミンのスコールは、だいたい1時間もあればやんでしまう。私は「もう少しここに居座るか」とパソコンを取り出して仕事を始めた。会社勤めの人たちは、そうはいかないのだろう。大雨にもかかわらず、お客さんは次々と席を立って行く。 店の駐輪場係のおじさんの動きが私の目に止まった。彼はお店の入り口にやってきて、お客さん一人一人に「あなたのバイクはどれ?バイクの鍵を貸して」と尋ねている。そしてそれぞれのバイクのところに行き、鍵を使ってシートを開け、その下に収納してある雨具を持って来て、一人一人に手渡していたのだ。 これくらいの大雨だと、バイクのところまで行って、雨具を取り出し、それを着るまでの数分間にずぶ濡れになってしまうだろう。一方で、店内で雨具を着てから外に出れば、濡れ方はずいぶん少なくなるはずだ。私は駐輪場係のおじさんの心遣いに感心した。 きょうのように店の中にいるときに雨が降り出すとまだ対応しやすいが、困るのはバイクでの移動中だ。そんな時、私はたいてい手近なカフェに避難する。バイクにはいつも雨具を積んでいるが、それで防げる程度の雨ではないからだ。カバンの中にはパソコンやカメラ、それから紙の資料などが入っており、ぬらすわけにはいかない。 ある時、「あ、降り出したな」と慌てて最寄りのカフェに入ったときには、既に服や頭はかなりぬれてしまっていた。すると、入り口のところに待機していた店員さんが、すかさず用意した紙ナプキンを手渡してくれたのである。これは別に珍しいことではない。小さなハンドタオルを出してくれる店もある。 カフェを出た途端に大雨が降り出し、慌てて店に引き返したことがある。入口付近で立ったまま、雨が小ぶりになるのを待っていたら、店員さんが「この雨、まだしばらく続きそうですから、どうぞ」と椅子を勧めてくれた。こういうときに「改めて何か注文してください」なんて無粋なことをいう店員さんには、会ったことがない。 ハノイ出張時にバイクで移動中に雨に降られたときのことだ。借り物のバイクなので雨具は積んでいない。しかし雨が降り出すと、道端の屋台がどこからか雨具を取り出して売り始めるので便利だ。 私も、そんな屋台の1つで使い捨ての雨具を購入した。売り子の若い娘さんは、私がぬれないように傘を差し掛けてくれた上、「背中のバックパックもぬれないように、雨具の中に入れましょう」と、着るのを手伝ってくれたのである。ささいなことだがうれしかった。 雨は誰の上にも平等に降るから、カフェの店員も屋台の娘さんも、雨に降られて困っている人の気持ちが分かる。だからこうして親切になれるのだろう。雨期のホーチミン。毎日のように雨に降られるのは大変だが、そこで出会う人々の優しさが、雨のつらさを大いに緩和してくれる。 【写真キャプション】 主な移動手段がバイクである当地で雨具は欠かせない。 (初出:時事速報ベトナム版2019年07月19日/改稿:2020年10月19日) コメント(0)
サイゴン路地裏物語 2020/10/12 楽観主義というDNA 楽観主義というDNA 久しぶりにバイクタクシーに乗った。私自身、普段は自分で運転するバイクで移動するし、そうでない場合には配車アプリでバイクを呼ぶから、バイクタクシーに乗ることはめったにない。時代の流れなのだろう、街中で客待ちをしているバイクタクシーの姿を見る機会はすっかり減った。 私より少し年配の男性が運転するバイクの後部座席に乗りながら、私は20年ほど前に知り合った中年のバイクタクシー運転手のことを思い出していた。彼がいつも客待ちをしていたのは、ホーチミン市内中心部にあるグエンフエ通りとレロイ通りの角である。 何度か通りかかるうちに顔見知りになり、 「おじさん、今日も朝早くから仕事なんだねえ」 「ウチには子供が多いから、朝から晩までこうして炎天下で働かなきゃならないのさ」 などと軽口を交わし合うようになったのだ。 あるとき、彼の身の上話を聞いていた私が 「おじさん、貧乏で大変だね」 と同情すると、彼が真顔になって、こう言い返してきたのである。 「オレは貧乏じゃない」 「え?」 意外そうな顔をしている私に彼は、笑顔でこう言い放った。 「まだ金持ちになっていないだけさ」 私は、このときのことを今も鮮明に覚えている。赤銅色に日焼けした顔、着ている服はよれよれで、乗っているのは年季の入ったホンダのカブタイプの年季の入ったバイクだ。そんな生活を続けていて、彼が数年後に金持ちになっているとはとても思えない。でも彼は「何年後になるかは分からないけどさ、いずれは金持ちになっていい暮らしをするんだよ」と自信満々なのである。 私は「ベトナム人のDNA(遺伝子)には楽観主義が組み込まれているに違いない」と思うことがある。彼らは「今日よりは明日が、現在よりは未来のほうが良くなる」と無意識のうちに確信しているように感じるのだ。前述のバイクタクシーの運転手のように、何の根拠もないことも多いのだが。 対照的に、私を含め日本人は総じて心配性だ。これは悪いことではない。「備えあれば憂いなし」という言葉にもある通り、自分の人生や社会の将来について真剣に悩み、対策を考えるのは、日本人の美点であると思う。対照的に老後の備えなど何もないのに、ヘラヘラ笑って毎日を過ごしているベトナム人を見ると「もうちょっと真面目に将来のことを考えたら」と、忠告の一つもしたくなる。 ただ、素敵な未来を信じて笑顔で生活するのと、未来のことを憂いながらしかめ面で生活するのと、どちらを選ぶかというと、私は断然、前者だ。ここで暮らすうちに、私はベトナム人の楽観主義に感化されてしまったのかもしれない。 【写真キャプション】 観光名所の前で客待ちをするバイクタクシー (初出:時事速報ベトナム版2019年06月24日/改稿:2020年10月12日) コメント(0)
サイゴン路地裏物語 2020/10/05 会社に縛られない生き方 会社に縛られない生き方 知り合いのベトナム人デザイナー・ドゥック君が会社を辞めた。 「次の仕事は決まっているの?」 「いや、まだです」 気楽な独身ならまだしも、彼は既に40歳に手が届こうという年齢で、奥さんと一人息子がいるのだ。しかも貯金は「まったくない」という。 「奥さんにはちゃんと相談したの?」 立ち入った質問だとは思ったが、他人事ながら気になって聞いてしまった。 「新しい上司が無茶ばかり言う人なんですよ。それを妻に説明したら『そんな嫌な思いをしてまで、会社に居続ける必要はないんじゃない? 私の給料でとりあえず生活はできるんだから、辞めてしまいなさいよ』と大賛成でした。いい仕事が見つかるまで、しばらくは主夫業を楽しみますよ」 ドゥック君はニコニコ笑いながら、こう答えてくれた。 ベトナム人は日本人に比べて会社への定着率が低い。その理由に関しては、多くの専門家がいろいろな分析をしている。例えば「会社への忠誠心が日本人に比べて低い」「我慢することを知らない」「目先の損得しか考えないので、少しでも給料が高いところがあれば、そちらに転職してしまう」など。私はそれらに加えて、「共働きが多いから」というのも、理由に挙げられるのではないかと感じている。 知り合ってかれこれ20年になるベトナム人女性ハイさんは、職場の環境が気に入らないと、すぐに会社を辞めてしまう。私が進呈したあだ名が「転職の女王」。彼女のこれまでの転職回数は確実に20回を超える。本人が「何回転職したのか私自身、覚えていない」と言うほどだ。 彼女はほとんどの場合、転職先を決める前に辞めてしまう。でも「旦那も働いているので生活には困らないからね」と平気だ。「嫌な思いをしてまで働く必要はない」と見切りが早いのも、転職先を探すときに「希望の給与額を下げてまで雇ってもらおうとは思わない」と妥協しないのも、経済面での不安がないことが大きい。 独身者の場合も状況は似ている。親と同居している人の割合が高いから、生活に関する心配は不要だ。親も親で、子供から「今の会社は自分の能力を認めてくれない」などと相談を受けると、「そんな会社辞めて、もっといい会社を探したら? 寝るところと食べるものはあるのだから」と後押しする。 会社員が、理不尽な上司や過酷な労働条件に耐えて働き続けるとしたら、その理由の一つは「収入がなくなるのが心配だから」だろう。一方で、雇用する側は、心のどこかに「無収入になったら困るから、少々つらいことがあっても社員は我慢するはず」と高をくくっているところがあるに違いない。 ところが配偶者や親など「家族」という経済的セーフティーネットがあるベトナム人が相手だと、これが通用しない。転職が多いことはデメリットもあるが、「会社に縛られない生き方をしている」という見方もできるのではないか。われわれがベトナム人社員を雇用するときには、自分たちが意外と手強い人たちを相手にしているのだと肝に銘じておいた方がいいだろう。 【写真キャプション】 民間信仰・聖母道の聖地である西湖府(ハノイ)で祈りを捧げる家族 (初出:時事速報ベトナム版2019年05月21日/改稿:2020年10月05日) コメント(0)