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サイゴン路地裏物語 2019/11/25 もしベトナムに軽減税率が導入されたら もしベトナムに軽減税率が導入されたら ベトナムで「ありがたいな」と感じることの1つが、レストランで食べ残しを「持ち帰りたい」というと、気軽に応じてくれることだ。お店側では、持ち帰り用の容器を用意しており、そこに入れてくれる。このお陰で「残さないように」と無理して食べる必要はないし、食品ロスを出さずに済む。 先日、娘と一緒にドーナッツ店に入ったときのことだ。「5個注文すると1個が無料でおつけしますよ」という店員さんの勧めに従って6個購入。ところが2人で4つ食べたら、お腹がいっぱいになってしまった。こういう場合も、お店側は食べきれなかった2個をちゃんと箱に入れてくれる。 コーヒーでも同様。全部飲みきらないうちに店を出なければならないときは、店員さんに頼むと持ち帰り用の容器に入れてくれることが多い。 私が近所のスーパーに買い物に行ったときのことである。レジは混雑していて自分の番が来るまで15分程度、待たなければならなかった。私の前にいたのは親子連れで、小さな子供が「お母さん、お腹が空いたよお」とダダをこねている。すると母親は、買い物かごに入っていた生春巻きのパックを破り、そのうちの1本を子供に与えていた。精算前の商品を食べてしまうというのは、良くないことではあるが、ベトナムではちょくちょく見かける。 そもそも一部の大型スーパーには、レジの外ではなく内側、つまり売り場の中にイートインのコーナーを設けているところがある。そこに持ち込むには、もちろん精算を済ませておく必要があるが、イートインコーナーに出入り口が設けられているわけではない。未精算のものを持ち込んで食べていても、気が付かれないだろう。実際、レジで空っぽになったお菓子袋を見せながら、「これは精算前に食べてしまったので、今、お金を払います」と説明している人の姿を見かけることがある。 ベトナムでこういう状況を見るたびに、最近は「この国で軽減税率が導入されたらどうなるのだろう」と考えてしまう。大混乱になることは間違いない。 例えば料理を持ち帰った場合、店内で食べた分は消費税が10%になり、持ち帰り分は8%となるのだろうか。ドーナッツ屋の例だと、この店は前払い制なので、私は消費税10%を加えた額を支払っている。しかし、そのうち2個は持ち帰りにしたので、差額の2%分を返金してもらわねばならない。 近所のスーパーのケースはどうだろう。5本入りの生春巻きのうち、精算待ちの間に子供が食べてしまった1本は10%で、残りの4本は8%ということだろうか。スーパーの売り場内のイートインコーナーで食事をしている間に、喉が乾いてきて、持ち帰り用に買ってあったミルクを飲んでしまったとする。その場合は追加で2%の税金を払う必要があるだろう。 ベトナムはそもそも、銀行ですら少額のやり取りは四捨五入してしまう国である。2%は誤差の範囲内だ。軽減税率の導入など、決して考えないことだろう。 皆さんも御存知の通り、軽減税率は日本だけではなく、少なくない数の国が採用している。導入した政府の側は、運用が複雑になることは予測しつつ、「それでも我が国の優秀な事業者と消費者は、ちゃんと対応できる」という読みがあったのだろう。日本を含めそれらの国々はすごいなと感じる。 しかし、国民が優秀で複数税率を導入できる国と、国民が大雑把で単一税率を維持する国とを比べると、私としては後者のほうがありがたい。 ちなみにベトナムの消費税は基本的に一律10%である。 写真:ベトナムのスーパーの店内。 (本稿初出:2019年11月25日) コメント(0)