サイゴン路地裏物語

ベトナム・ホーチミン市の路地裏に住む日本人が見た素顔のベトナム人。


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サイゴン路地裏物語



「聖職者」、ベトナムではいまだ健在


11月20日は、ベトナムでは「教師の日」である。この日になると、私は亡くなった義父のことを思い出す。彼は生前、大学をはじめいくつかの教育機関で英語を教えていた。私が妻の実家に居候を始める2年前、既に他界していたが、11月20日になると、義父の遺影に挨拶に来る教え子たちがいた。

教師の日を祝う主役はもちろん在学生たちだが、このように、教師の日にかつての恩師を訪ねる人は少なくない。

大手銀行に勤めるフィン・アンさんも、この日には有給休暇を申請して、かつての同級生と一緒に出身高校を訪ねる。そして在学中にお世話になった先生がたと近況を交換しあうのだ。卒業して10年になるが、彼女たちにとって毎年の恒例行事になっている。

ベトナムでは「どの高校で学んだか」が、日本よりも重視される。高校時代といえば多感な年代である。アンさんも「高校時代の先生からは、大学時代の指導教官よりも、大きな影響を受けました」という。高校時代の同級生が集まって食事をするときなどに、先生を招くこともある。

卒業後も自分が教わった先生と連絡を取り続けている人は多い。私も教師の日に、妻に同行して彼女の中学時代の担当の先生のお宅を訪問したことがある。結婚披露宴に小学校時代の担任の先生が出席することもあるそうだ。

ベトナムで教師は、日本以上に尊敬される存在で、ここでは「聖職者」という言葉が生きているような気がする。

ところが給料は非常に安い。生活のため、放課後に自宅で私塾を開く教師は少なくない。教師の日を口実に、児童・生徒の両親に金品を露骨に要求する悪徳教師もいるそうだ。教育は国の要である。その重責に見合った給料が支払われるようになって欲しいものだと思う。

教師の日には白いアオザイを身につけて登校する女子学生が多い。私が訪れたある学校では、色鮮やかなアオザイを着て、大きな花束を抱えた若い女性教師が、純白のアオザイ姿の少女たちに囲まれ、満面の笑みを浮かべながら記念撮影に応じていた。

先に登場したアンさんは、教師の日の直前の日曜日、昔の同級生と一緒に、高校時代に特に影響を受けた物理の先生を招いて昼食会を開いた。
「先生は高齢で、今はもう退職されていますが、私たちにとって、彼が先生であることに変わりはありませんから」

写真:ホーチミンシティの名門・レクイドン学校に飾られていた教師の日を祝う花。

(初出:読売新聞・国際版 2017年12月08日/改稿:2019年11月18日)
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