サイゴン路地裏物語

ベトナム・ホーチミン市の路地裏に住む日本人が見た素顔のベトナム人。


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サイゴン路地裏物語



1000ドン未満のお金は誤差?

ベトナムでは少額のお金が切り上げもしくは切り捨てされてしまうのは、よく知られている。

スーパーで買い物をすると、肉や野菜は1キロいくらで売られているから、金額が9万7237ドンのような半端な金額になることがある。ところが現在、実質的に流通しているのは1000ドン以上の紙幣ばかりで、ちょうどの金額を払うことは不可能だ。1000ドン未満は切り上げされて9万8000ドンになることが多い。

この端数の切り上げ・切り捨ては、几帳面な一部の日本人には不評で、「そういういい加減なことをしているから、ベトナムはいつまでも後進国なんだ」という声を聞くこともある。

ところがカナダに住んでいた経験を持つ日本人男性・Oさんの反応は違った。
「少額の支払いを切り上げまたは切り捨てにするのはカナダも同じですよ」

カナダでは2013年2月に1セント硬貨が廃止されたそうだ。理由は「1セント玉を製造するのに1.6セントかかる」から。1セント硬貨をなくすと1年間で日本円にして約9億円あまりのコストが削減できるという試算を元に、廃止に踏み切ったという。

そして「2捨3入、7捨8入」のルールが導入された。つまり1、2、6、7セントは切り下げ、3、4、8、9セントは切り上げとなり、5セントまたは10セントのいずれかにまとめる。例えば1カナダドル12セントのものを買うと、お店は1カナダドル10セントしか受け取らない。逆に品物が1カナダドル18セントだと1カナダドル20セント払うように求められる。

その話を聞いて私も調べてみると、小額硬貨が廃止されているのはカナダだけではない。スウェーデンでは1972年に1オーレ硬貨が廃止されて以来、5オーレ、10オーレ、50オーレの硬貨が順次廃止され、2010年以降の最小単位は1クローナになっている。

これ以外にもアイルランド、オーストラリア、オランダ、スイス、チェコ、デンマーク、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ベルギーなどの国々でも、小額硬貨の製造や流通を中止していた。小額硬貨を廃止した国の中に先進国が含まれているのをみると、端数の扱いと経済の発展の間に直接的な因果関係はなさそうだ。

それどころか、この問題を知れば知るほど、私は「1円の単位までこだわることに経済的合理性はあるのだろうか?」という疑問のほうが大きくなってしまった。ちなみに日本の1円硬貨の製造コストは約3円。1円硬貨の廃止を提案している専門家もいるそうだ。

Oさんの話を聞いて私が何より反省したのは、日本とベトナムで方法などが違う場合、無条件に「日本の方が正しい」と決めつけがちな自分自身の姿勢だ。ベトナムで「これは日本と違うな」「変だな」と感じるものを見つけた場合、「どうしてそうなっているのだろう」「これは本当にベトナムが変なのだろうか」と考えることを忘れないようにしたいものである。

【写真キャプション】
ホーチミンではゴールドショップで両替するのが得だ。写真はホーチミンシティで有名なお店。ここでも端数は切り上げまたは切り捨てになる。

(初出:時事速報ベトナム版2019年10月18日/改稿:2020年11月09日)
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